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東京五美術大学管弦楽団について


通称「五美管(ゴビカン)」。1979年、武蔵野美術大学、多摩美術大学、東京造形大学、女子美術大学、女子美術大学短期大学部の都内5つの美術大学の学生を主力に、日本大学芸術学部ほかの音楽好きの学生有志によって設立。多摩~武蔵野~23区西部と地理的にも離れた各大学でのそれぞれの活動と週に一度の武蔵野美術大学での合同練習を中心に活動し、今日まで40年にわたって各大学芸術祭や学内での定期公演を行い、「現代志向の美大生によるクラシック音楽」というユニークな個性と存在感を放ってきた。1994年からは初の学外コンサートを実現した。

設立当初から武蔵野美術大学近隣の国立音楽大学の学生であった佐藤雄一氏を指揮者に迎え、1987年から諸岡範澄氏をチェロトレーナー、1997年から指揮者として迎え、ほかにも今回の公演に指導者として賛助出演している方々をはじめ数々の志ある音楽家の支援を受けて音楽への好奇心と愛情を分かち合い、継続している。

卒団生の多くが全国、または海外の美術界、音楽界ほか様々な分野において活躍し、「ゴビカン」での思い出を土台に、自由なつながりで友情と芸術への情熱を共有している。

 

一方、現役ゴビカン生は、オーケストラという大きな表現形態活動のために、楽器維持や会場確保等さまざまな課題をかかえ、奮闘している。

今回のコンサートは、創立40周年にあたり、設立当初からの情熱と世代を超えた絆、オーケストラを楽しむ心を再確認し、未来に向けて現役ゴビカン生を支援するために、OBOG会有志が立ち上がったものであり、2018年秋から8か月にわたる練習で開催する。コンサートの利益は現役ゴビカン生の活動に寄付される。

指揮者プロフィール


諸岡範澄(もろおか のりずみ)

国立音楽大学器楽科卒業。1993年ブルージュ国際古楽コンクールアンサンブル部門第一位受賞(Trio van Beethoven)。これまでバッハ・コレギウム・ジャパンを始め数多くの内外の演奏家との演奏会、CDレコーディングに参加。宗教曲、世俗曲を問わず声楽曲の通奏低音奏者としても豊かな経験を持つ。またモダン・チェロ奏者としてもソロ、室内楽等の分野で活躍する他、作曲も手掛ける。ピリオド楽器による「オーケストラ・シンポシオン」指揮者として古典派、ロマン派のCDをリリース。1999年「第13回古楽コンクール・山梨」で審査員を務める。2007~08年には西東京市主催企画「ベートーヴェンの学校」(校長・西原 稔)で音楽監督を務める。バロック・古典派にとどまらず、ロマン派から近・現代に至る幅広い指揮レパートリーを持ち、またプロ・アマを問わず奏者の自主性を引き出す指導力にも定評がある。「東京五美術大学管弦楽団」では1987年よりチェロトレーナー、1997年より指揮者も務める。「オーケストラ・Mzima」「アンサンブル・エテルニータ」指揮者。「やまなしバッハアカデミー」講師。「オーケストラ・シンポシオン」音楽監督。自然をこよなく愛し、近年は昆虫写真家としても活動している。